最終更新日: 令和2年9月4日
最終更新日: 令和2年9月4日
分娩経過中に、硬膜外麻酔を行い陣痛の痛みを2~3割に抑えながら分娩を行うことをいいます。
腰のあたりから細い管を入れ麻酔をする方法です。痛みを鎮める効果は強いが、ゆっくり作用するのでママに与える影響は少なく、お腹の中にいる赤ちゃんへの影響もほとんどないと言われています。無痛分娩を行うことによって、できる限りリラックスしてお産ができるように陣痛の感じ方などを確認しながら麻酔を使用していきます。お産の疲労が少なく、回復が早いことや分娩のトラウマやストレスの軽減も期待できます。
(無痛分娩Q&A http://www.jsoap.com/pompier_painless.html )
2003年(平成15年)より無痛分娩を行っており通算1,000件以上の経験があります。
2017年 | 2018年 | 2019年 | |
分娩件数 | 721件 | 712件 | 702件 |
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非無痛経膣分娩件数 | 376件(52%) | 392件(55%) | 364件(52%) |
無痛分娩件数 | 250件(35%) | 212件(30%) | 262件(37%) |
帝王切開分娩件数 | 95件(13%) | 108件(15%) | 76件(11%) |
家族(夫)の同意が得られていない場合は行うことができません。
他にも、抗凝固薬・抗血小板薬を服用中の方や血液の固まりやすさに異常がある方、背骨の変形などある方など行えない場合があります。詳しくは無痛分娩同意書(PDF)をご確認いただき、無痛分娩教室や診療の際にお尋ねください。
医学的適応(妊娠高血圧症候群など)がある場合は当施設より無痛分娩をお勧めする場合もあります。
自然陣痛や破水入院後にも対応できる場合もありますが、対応できない場合や麻酔が間に合わない場合もあるため、無痛分娩を希望される場合は計画分娩をお勧めしています。
詳しくは無痛分娩同意書(PDF)をご確認ください。
詳しくは、当院で配布している無痛分娩説明書(PDF)ご覧下さい。
予約制(当院にて分娩を行う方対象)
毎月第4土曜日(祝日の場合などは変更あり)に無痛分娩について助産師による説明を行っています。(2020年9月現在教室を中止しており、動画にてご案内しております。)
当院にて無痛分娩を行った事のない患者さまは必ず教室の予約後、妊娠20週~35週に参加して下さい(家族の同席1人のみ可、お子様の同席はできません)。
説明文書内の同意書を36週の妊婦健診には提出して下さい。
同意書の提出がない場合は無痛分娩を行うことができません。
教室予約は来院時に受付や外来スタッフへお声掛けください。
無痛分娩に興味のある方もお気軽にご参加ください。
母体・新生児搬送先医療機関名 |
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名古屋市立西部医療センター、名古屋第一赤十字病院、名古屋第二赤十字病院、他 |
実施日 | テーマ | 参加者 | 訓練の様子 |
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2018年8月 | 子宮収縮不全・ 出血性ショック |
参加者10名 (助産師・看護師) | ![]() |
2019年11月 | 名古屋市救命入門コース | 参加者20名(助産師・看護師・事務員) | ![]() |
※1天野完:我が国における無痛分娩の変遷、産科と婦人科 2015;5:479-483
原澄子:ローリスク症例に対する無痛分娩、周産期医学 2015;12:1719-1723
※2長谷川潤一:硬膜外無痛分娩と分娩予後、産科と婦人科 2015;5:497-500
原澄子:ローリスク症例に対する無痛分娩、周産期医学 2015;12:1719-1723
酸素モニターや血圧測定などのバイタルサインチェックを頻回に行い、スタッフが常に声をかけていきます。
万が一急激な血圧低下や呼吸不全、意識消失などの副作用が発生した場合に、直ちに対応できるよう普段より医師をはじめスタッフも日々の研修と訓練を行っており早急に対応できるよう準備をしています。
無痛分娩実施歴 | 平竹クリニック:2003年9月~2019年7月現在1,500例以上 |
麻酔科研修歴 | 1996年、1997年愛知医科大学麻酔科にて、全身麻酔及び硬膜外麻酔などについて研修実施。 |
麻酔実施歴 | 愛知医科大学付属病院蒲郡市民病院 国立名古屋病院 平竹クリニック 全身麻酔実施症例数:数百例・硬膜外麻酔実施症例数:数千例 |
安全な産科麻酔実施と安全管理に関する最新知識の習得及び技術の向上の講習会 | 外部麻酔科医による院内講習
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産科麻酔に関連した病態への対応のための講習会 | 外部麻酔科医による院内講習
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救急蘇生コース |
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安全な麻酔実施のための最新の知識を習得し、ケアの向上を図るため、関係学会又は関係団体が主催する講習会の受講者数 | 外部麻酔科医による院内講習
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外部麻酔科医による症例検討会 |
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蘇生用設備・機器: | 酸素配管・酸素流量計・マスク・経鼻エアウエイは分娩エリア、手術エリアともに配備 バックバルブマスク・喉頭鏡・気管チューブ(6.0Fr6.5Fr7.0Fr)・スタイレット・経口エアウエイ・吸引装置・吸引カテーテルは手術エリアに配備 |
緊急対応用薬剤: | アドレナリン・硫酸アトロピン・エフェドリン・フェニレフリン・静脈用キシロカイン・ジアゼパム・スキサメトニウム・硫酸マグネシウム・静注用脂肪乳剤・乳酸加リンゲル液・生理食塩水は配備 全身麻酔薬としてケタラール・イソゾールを配備 筋弛緩薬の拮抗薬としてワゴスチグミンを配備 |